もう9月。移転開業して1年です。ありがとうございます!

院内整備やクリニックの花壇の手入れ(慣れていないので余計・・・)をしているうちにもうこんな季節です。

1年経過という節目に先日保健所の立ち入り検査も無事に終了し、

ますます、地域の皆様の健康のために頑張らなくては!と思っているところです。

 

さて、医療に携わっていれば知っていて当たり前のことも、患者さんには目からウロコのことも多いかと思います。

先日、友人に院内調剤と院外調剤の違いについて話したら「え、そうなの!?」と驚かれたので、

当院がなぜ「院内調剤」にしているかについても少しお伝えしておきたいと思います。

 

保健所の立ち入り検査でも、特に大きな指摘もなく終了したのですが、

検査官が一番目を輝かせて驚いていたのが、

頑張って作成した資料たちではなく、当院に導入してある最新の調剤機器たちです。(笑)。

粉薬も水薬も人の手で測ることなく機械が全て調合してくれる全自動です。

お掃除機能までついて機械化って本当にすごいですね。

(株)ユヤマさんには大変お世話になっております。

水薬用の投薬瓶をセットすると、コーヒーメーカーのようにお薬が出てくるところをみると、

調剤に携わったことがある方なら感激するはず。患者さんにお見せできないのが残念!

 

都会の大きい病院には導入されているのでしょうが、

人口1万人もいない小さな町の小さなクリニックにあるので驚かれるのかも知れません。

この機械、驚くほど高額です。

移転前のクリニックでは、人の手で全部調剤していました(むしろ、こちらがスタンダード)。

当院、一気にハイテクになりました。

 

話がそれましたが、

院内調剤は、患者さんに処方する多種多様な薬だけでなく、

薬袋、軟膏容器、投薬瓶などの在庫管理、それに必要な人手など色々と手間がかかります。

今の保険点数上でも、院外処方にしてしまったほうがクリニックにとっては利益になります。

でもなぜ院内処方で頑張るか。

 

それは、自分が具合が悪い時に、クリニックで処方箋をもらって、

また別の薬局に移動して薬をもらうというのが大変だと思うからです。

子連れならなおさらです。

患者さんにとっても、院内処方のほうがお財布にやさしいので、

消費税がどんどん上がって、薬の購入費がどんどん上がって、どんどん赤字が増えて無理!となるまでは

院内処方で頑張ろうと思っています。

クリニックが薬を買う時に消費税を払って買うのですが、クリニックでは消費税は患者さんからいただけないのです。

薬の購入するために支払う消費税分はある意味クリニックの持ち出しです。ビックリ。

なので、もし、今後院外処方になっていたりしたら、そのときは、、、、、察してください。限界になったんだな、と(笑)。

 

院内処方といっても、診察させていただいて、もし、クリニックに置いていないお薬の処方が必要なときは、

院外処方箋も発行しています。

このように、近隣の調剤薬局さんにもご協力いただきながら、小さい町の小さいクリニックは今日も頑張っています。