書籍やインターネット、テレビなどで「高濃度ビタミンC点滴療法」のことを知り、

遠方から当院へいらっしゃる方も増えてきています。

当院では開業当初(平成21年)から高濃度ビタミンC点滴療法などの各種点滴療法を行っております。

そもそものきっかけが身内の「前立腺癌」。

身内の前立腺癌が発覚し、「高濃度ビタミンC点滴を受けたい」と懇願されたのがちょうど開業した年で、自分のクリニックでできるのなら、と、当時は少し疑いつつも勉強会に参加。

勤務医の頃なら保険診療以外は考えられないので、「高濃度ビタミンC点滴?科学的根拠がない代替治療は受けないでください」と言っていたことでしょう。

開業していたからこそ柔軟に対応できました。

当時は「高濃度ビタミンC点滴療法」など殆ど情報がなく、本当に疑って勉強会に参加していました。でも、その理論に納得して点滴療法を開始し、それからもう10年です。

おかげさまで身内は、癌の標準治療もしっかり受けつつ、高濃度ビタミンC点滴も併用して70才超えても現役で働いています。骨まで転移している身内の癌は消えていません。でも、身内だけでなく、皆さんおっしゃるのが、「身体が楽になるんです」と。

ただ、高濃度ビタミンCの点滴を受けたらすぐ癌がよくなるというわけではなくて、だいたい3ヶ月ぐらいかけてビタミンCの血中濃度をあげていきます。

そして、高濃度の状態にすることが大切です。

血中濃度をみながら1週間に2回から始まり、少しずつ間隔を広げていき、月1回のペースに落ち着いてきます。

重症の状態からの来院ですと、血中濃度を上げる作業が追いつきません。

できるなら気づいてから早め来院をおすすめします。

重症だと意味がないといっているわけではありません。

手の施しようがない、もう治療もできない、と言われてしまったという患者さんでも、癌を消すことまではできなくても、「スッキリするんだ」「次の日は動けるんだ」など、患者さんのQOLが上がることを実感しています。

身体がツライまま生活するのではなく、なんだか調子が良いといった状態で生活できる事が人間にとっては大切なのではないでしょうか。

当院では、体調が悪い時に自分もやっている、身内もやっている、スタッフもやっているという点滴を、それを希望する患者さんにもやってあげたい、という考えです。

実際、高濃度ビタミンCも自分でもお試し済みです。ビタミンC点滴でよくある「血管痛」も自分で経験済みです(なので対処法も勉強済みです)。

医療用サプリメントも、数年間自分や家族で飲んでいるものをクリニックに掲示していますし、

化粧品も身内やスタッフが使っているものを掲示しています。(使っていないものを置いていないので、置いている種類が少ないんです。)

どんな治療法もご本人が「やりたい」と強く思っていることが大切です。

どんなに良い情報でも、興味がない人に伝えてもそれは「押し付け」になってしまいます。

当院では、おすすめはさらっと掲示してある程度です。

自分でしっかり調べて「知りたい」「治りたい」そんな気持ちを持っている方にはどんどん情報提供させていただきたいと思いますので、

どうぞご相談ください。